コアテクノロジーについて

ISOPシステムとは Integrated Subcritical-water-treatment-technology for Organic-waste Power-generation Systemの略で、主に都市などで発生する可燃性廃棄物や未活用のバイオマスなどからメタンガスや高品質固形燃料を生成する一連の装置をいいます。ISOPシステムが対象としている可燃性廃棄物の多くはそのまま焼却処分されている のが現状です。単純焼却に関しては社会的な批判も多いことから、可燃ゴミからエネル ギー回収する取り組みも多く実施されてきました。

多種多様なインプットから一定品質のアウトプットを生成する鍵となる 技術が「亜臨界水処理技術」です。 亜臨界水とは、水の臨界点(374°C、22.1MPa)以下のある温度における、飽和水 蒸気圧以上の圧力下の水のことをいいます(下図)。

亜臨界水の特徴は、有機化合物を溶解したり、加水分解したりするなど、水であり ながら通常の水にはない性質をもつことにあります。このような特徴をもつ理由として は、亜臨界水が高いイオン積(Kw = [H+][OH-])を持つことがあげられます。イオン 積とは、純水がどの程度水素イオンH+と水酸化物イオンOH-に解離しているかを示す 尺度で、常圧下での水のイオン積は10-14(mol/kg)2 ですが、温度・圧力が高くなる とイオン積は増大し、250~300°C付近の高温高圧の液体では約1000倍の10-11 (mol/kg)2となります。このときのH+とOH-イオン濃度は室温の水の約30倍となるた め、それ自身が酸やアルカリ触媒の働きをして加水分解反応を促進するというわけで す。 亜臨界水のもつこのような強力な加水分解反応を利用して、多種多様なインプットを ある一定の品質に換える技術が「亜臨界水処理技術」です。別の言い方をすれば、亜臨 界水処理とは、圧力容器内に高温高圧の水蒸気を投入し、処理対象物である可燃ゴミ と撹拌することによって、燃焼することなしに樹脂を含む広範囲の有機物を低分子化 し、さらには、危険度の高い有機塩素化合物や有機リン化合物なども簡易に分解する 技術であるともいえます。 当社の超小型亜臨界水処理装置は、車載移動も可能という他に類を見ない独創性を 持った技術であり、小規模分散型の廃棄物処理システムとして、従来の大規模廃棄物処 理に要するコストに捉われず、また、非常時にも自立した電源・熱源の確保が行えるこ とから、社会インフラシステム全体の変革が期待されるほどの革新性を有すると確信し ております。

さらに、超小型亜臨界水処理装置から排出される亜臨界水処理物は、炭化プロセス を経てペレット燃料化することによって、揮発性をもつ有機化合物の含有率を抑え、燃 焼などのエネルギー利用の際に健康への悪影響を及ぼす物質の低減と、高発熱量の実 現、および、自然環境での耐久性・保存性の向上を図っています。

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